親父の道具箱#8

私には一人の息子がいる。
バカ息子だが面白い。
生命力は人一倍強く、同じくらい自我も強い。
協調性も乏しく他人の言うことを聞かない。
自分の利益になることは何気に聞いて…
性格は基本的には意地悪。

そんな息子が唯一他人と関わって意見を聞くのは工具店の専門家。
インパクトドライバーやスパナ、ペンチなど、私には同じように
しか見えない工具を、コレクションを扱うように大切にしている。
その息子の道具箱は、愛車のリアシートの後ろ。
家が一軒建てられるくらい工具を積んでいる。
以前は銀行の金庫でも破るつもりかと心配していた時期もあった。
しかし息子にはそのような勇気はないのがわかった。
残念だが…

でも道具の説明をしている様は、生意気な子供のころのままである。
走る道具箱で気が向けばどこにでも修理に行く。
専業ではないのに、それらの道具を見せるためと使うために…
好きなことをしているのが傍目にもわかるくらいに楽しそうである。
こんな息子の道具箱。
60kg以上はあるかな?
彼の場合は宝箱かもしれない………でも、道具箱!