親父の道具箱#6

ひと仕事を終えて自分の時間になり、今日一日を思い起こし…
フッと忘れ物を思い出したように 道具箱を引き寄せて中を覗く。
いつもと同じ包丁の数々。
いつもと同じ手触り。
使い慣れた道具の数々…

よくも今まで私の手元で たくさんの料理の手助けをしてくれたものです。
何故か高価な道具は無くなり、普通に入手できる道具達が残っています。

高価な道具は弟子たちや後輩たちに、餞別とかお祝いにして
渡してしましました。

大事に使ってくれれば満足です。
良い道具だから渡したのだから…

去年、ヨーロッパに行った時に小さなペティナイフを買ってきました。
道具箱の中で存在感たっぷりです。

毎回のように思うのですが、これが最後かと…

切る…叩く…抜く…削る…剥ぐ…刺す…
なくてはならない道具達……

今まで私のそばでそれぞれの役目を果たしてくれた道具達。

それぞれに思い出があり、
楽しさも哀しさも 辛い時も満足感も……

良い道具達と この仕事を続けられて感謝です!

今日は久しぶりに しっかり手入れしてあげようと思います。


次の仕事のために……。